秩父屋台囃子振興会

秩父夜祭

小太鼓の拍子「テケテッケ」

秩父屋台囃子の小太鼓の拍子 (リズム) は「テケテッケ」と打ちます。
「テケレテッケ」とも呼ばれています。
多くの和太鼓グループのように「トコトコ トコトコ」と左右交互に打つ単純な2拍子の連打ではありません。
「テ (右)・ケ (左)・テッ (右)・ケ (左)」と4打で打つ、4拍子のリズムです。
2拍子のトコトコとの違いは、テケテとケの間に「ッ」という短い「間」が入ることです。
それを続けて「テケテッケテケテッケテケテッケテケテッケ・・・」と打ちます。
とても難しそうに感じますが、これを打つにはコツがあり、それを知らずに「テケテッケ」という言葉だけを捉えて打ってしまうと、うまく打てるようになるまでにかなりの時間を要します。
秩父屋台囃子教室ではそのコツを最初からお教えしていますので、初心者の方でもすぐに慣れて「テケテッケ」が打てるようになります。
秩父屋台囃子の小太鼓の拍子は、他の郷土芸能の太鼓には類を見ない、秩父ならではのクセのある独特な拍子なのです。

大太鼓

大太鼓の節 (フレーズ) は、大きく分けて「大波」「小波」「ドコンドコン」「つなぎ」などから構成されています。
実際の演奏では、1人の打ち手が大波・小波を2〜3回くらい打ち、次の人へバトンタッチしていくというのが一般的なパターンです。
大太鼓は (基本となる節から大きく外れなければ) どのように打っても自由なので、打ち手はそれぞれ自分独自の屋台囃子を打ち、他人との違いを表現します。
いずれにしても、大太鼓は小太鼓の拍子「テケテッケ」にしっかり乗せて打つことが大事です。

玉入れ

玉入れは屋台囃子の集大成です。
玉入れはコロコロと玉を転がすように軽快に小太鼓を打ちます。
玉入れにも大太鼓と同じように「大波」「小波」があります。
但し、打ち方は同じではありません。
玉入れにも基本となる節があり、大太鼓同様 (それを大きく外れなければ) どう打っても自由なので、打ち手によって演奏が違います。打ち手のセンスと技のみせどころです。
実際に山車の中で打たれる玉入れは、重さが最大20トンもある山車が方向転換 (ギリ回し) されるときに打たれますので、ギリ廻しに時間がかかった場合、1人の打ち手が10分以上打つ場合があります。

昔の屋台囃子

秩父屋台囃子は、その素晴らしい演奏が先人たちから脈々と受け継がれてきました。
昔は「名人」とか「達人」と呼ばれる人が、各町会にゴロゴロいたそうです。
そして、そういった人たちは「聴かせる太鼓」「鳴らす太鼓」を打ったそうです。
その当時の演奏は、小太鼓の拍子もブレることなくきれいに揃っており、アップテンポの実に素晴らしい屋台囃子です。

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